やる気が続かないとき

 
人は誰でも、やる気が湧かないときがあります。
やるべきことは分かっているのに、手が動かない。
期限が迫っていても、頭も体も重く、思うように進められない。

教育や支援の立場にある人が、自分や関わる相手の「やる気のなさ」に直面すると、焦りや苛立ちが生まれます。その感情は自然なものですが、そこで多くの場合、「もっと頑張れ」「気持ちを切り替えろ」といった精神的な働きかけに傾きがちです。

しかし、やる気は単なる感情ではなく、動ける構造が整っているかどうかによって左右されます。つまり、やる気が出ないとき、それは怠けや意思の弱さではなく、構造が動きを支えられていない状態の表れなのです。

「やる気がない」時間を否定せずに受け止め、その構造を整えることができれば、無理に気分を上げなくても動き出す力は戻ってきます。
 

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