報連相をしないとき

 
教育や支援、組織やチームでの活動において、「報連相(報告・連絡・相談)」は、円滑な進行や信頼関係の維持に欠かせない要素です。
状況を共有し、進捗を確認し、問題が起きる前に相談できる環境は、協働の質を高めます。

しかし現実には、この報連相が行われないことがあります。

・進捗が分からず次の行動に移れない。
・重要な変更が事後報告になる。
・困っているはずなのに相談が来ない。

こうした状況は、関係に小さな不安や不信感を積み重ね、やがて大きな摩擦に発展することもあります。

多くの人は、この現象を「相手の怠慢」や「責任感の欠如」と結びつけます。
しかし、報連相が行われない背景には、個人の性格や意識だけでは説明できない構造的な要因が潜んでいます。

報連相は、相手が必要だと感じたときだけ起きるものではありません。
情報が自然に行き交うためには、それを支える関係と環境の構造が必要です。
この構造が欠けていると、どれだけ必要性を説いても、報連相は習慣になりません。
 

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